花粉時期の鼻水・喉の症状は呼吸器アレルギー科へ
花粉症かな?と思ったとき、何科に行くのがいいのか迷っている人、けっこういらっしゃいます。鼻水が辛いから耳鼻科?目がかゆいから眼科?迷いますよね。花粉症はまず呼吸器アレルギー科へ行くことが良いのです。なぜ呼吸器アレルギー科が良いのか、耳鼻科との違いなど解説していきます。
目次
1・呼吸器アレルギー科へ行くことのメリット
くしゃみ、鼻水、鼻詰まりは花粉症の特徴的な症状です。鼻の状態をなんとかしたくて耳鼻科へ行く人も多いと思います。確かに、耳鼻科でもアレルギーのお薬や点鼻薬をもらうことはできます。しかし花粉症はアレルギー疾患です。スギをはじめイネ、ブタクサ、ヒノキ、シラカバなど様々な花粉がアレルゲンとなります。まずはご自身が何に対してアレルギーを持っているか確認することが大切です。花粉症の検査に来た患者様がダニや特定の食べ物に対してもアレルギーがあると判明することも多いです。
鼻から入った花粉は喉、気管へと移動するので、最初は鼻だけの症状からやがてせき、のど、たんなど呼吸器の症状へ悪化することもあります。特に喘息を持っている方は花粉の時期に悪化する傾向にあります。アレルギー疾患は症状のある臓器だけでなく、体全体へ影響を及ぼします。【呼吸器・アレルギー科】花粉と咳と喘息(ぜんそく)
花粉症かな?と思ったらまずは呼吸器アレルギー科へ受診をして、総合的に診察してもらうことが根本的な治療へつながります。呼吸器アレルギー専門医が診察することで耳鼻科、眼科など必要な専門科へ的確に紹介することもできます。
2・呼吸器アレルギー科での検査
当院では採血・プリックテストによるアレルギー検査によってアレルゲンを特定します。また呼気NO検査ではアレルギー性の気道炎症の有無、程度を確認することができます。(詳しくはこちらのページもご覧ください)
採血によるアレルギー検査
- 花粉アレルゲン(スギ、ヒノキ、ブタクサ、シラカバ、ヨモギなど)
- 食物アレルゲン(牛乳、卵、小麦、ピーナッツ、大豆、魚介類、肉類など)
- 環境アレルゲン(ダニ、ハウスダスト、イヌ、ネコ、ラテックスなど)
プリックテスト
アレルゲンとなる物質のエキスを皮膚に垂らし即時型アレルギーの検査ができます。
3・お薬の違いについて
呼吸器アレルギー科では、内服薬や点鼻薬、目薬などの一般的なお薬に加え、せき、たんなどの呼吸器症状が出ているときには、検査結果や症状を全体的に把握し、患者様の症状により特化した薬を選択できます。鼻水、鼻詰まり、くしゃみといった鼻の症状に対しての内服薬や点鼻薬は耳鼻科でも同じように処方してもらうことができますが、鼻と喉は繋がっています。鼻腔を通って来た花粉は気管支を通過して肺に届くため呼吸器系の症状もいずれ発症します。花粉症をきっかけに咳喘息が酷くなるケースもあります。
花粉症は単に症状が起こっている箇所だけ改善しても、アレルギー疾患そのものの治療には至っていないことを知っておくことが大切です。目のかゆみが酷い場合には眼科で強いステロイド薬の処方をしてもらったり、鼻のレーザー治療などが必要な時には耳鼻科へとそれぞれの専門科への紹介もできます。
市販薬の乱用には注意が必要です。市販薬は1人1人の症状、体質などに合わせたものではありません。また他の疾患があった場合や副作用が出たときに自己判断で服用することは危険です。呼吸器アレルギー科で診察をすることによって、今後の花粉に備えてお薬を服用する時期や、薬の調整など、アレルギー疾患の根本的な治療や対策をとることができます。当院では舌下免疫療法も行なっております(詳しくはこちらをご覧ください)
当クリニックでは内科専門医・呼吸器専門医・アレルギー専門医が在籍しております。お薬の相談や患者様の症状に応じて専門的な治療の提案をさせていただきます。今現在花粉で辛い方も、今後アレルギーの心配がある方も是非一度ご相談ください。
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