12ヶ月目の赤ちゃん
お誕生日を迎え1歳になりました。この一年は首がすわり、おすわりができるようになり、はいはい、つかまり立ちと目まぐるしく成長していった一年だと思います。初めてのママさんパパさんにとって何よりも1年を無事に過ごせたことは大きな喜びだと思います。その反面、行動範囲も広くなり、病気や怪我など成長過程において新たな心配事も増えてきます。そんな時にはいつでも相談できる主治医がいると安心できます。
目次
1・必要なワクチン接種
2・この時期の身体的・心理的特徴
3・1歳健診
4・離乳食完了期
1・必要なワクチン接種
- 小児用肺炎球菌 4回目
- ヒブ 4回目
- 四種混合 4回目
- MR(麻しん風しん混合) 1回
- 水ぼうそう 1回目
- おたふくかぜ 1回
MR・水ぼうそう・おたふくかぜは1歳の誕生日を迎えたら同時接種をおすすめします。
- インフルエンザワクチン(任意)
インフルエンザは毎年10月〜12月の間で年に2回、1回目の接種から2〜4週間後に2回目を接種しましょう。
2・この時期の身体的・心理的特徴
体つきが赤ちゃん体型からすらりとした幼児体型へと変化してきます。体重も生まれた時の約3倍、身長も1.5倍となり、運動量が増加します。そのため体重の増加は緩やかになります。歩き始める赤ちゃんもいますが、まだまだ個人差が激しいので無理やり歩かせようとする必要はありません。
言葉の理解が追いついてきて、犬を指して「ワンワン」など表現することが多くなります。視覚や色彩の識別ができるようになります。クレヨンなどを持たせるとなぐり描きのようにして興味を持ちはじめる子も出てきます。個性もはっきりと出てきます。自我もしっかりとしてくるので、大人に言われることを「いや」と抵抗したり、自分でやりたがります。人間らしい感情が芽生えてきて、嫉妬心や自分のものという独占欲も出てきます。忙しい親御さんにとってはイライラしてしまうこともあると思いますが、できるだけ付き合ってあげてください。
3・1歳健診
1歳健診は自治体によって行なっていないところも多いですが、生後1年という節目で成長度合いがとても気になる時期でもあります。任意で個別に検診を受けることもできます。1歳児健診では体重や身長などの身体的測定に加え、心の発達や言葉の理解度などを重点的にみます。ハイハイやつかまり立ち、伝い歩きや手の使い方の様子を確認します。歯がどの程度生えているか、離乳食の進み具合、予防接種の確認をします。「バイバイ」など大人の真似をするか、「どうぞ」「ちょうだい」などの意味を理解しているかを確認します。1歳健診になるとかなり人見知りも出てきて、先生の前になると全くやらない子もいます。普段の生活でどうしているかを聞き取りすることが大切な情報になるので、1歳健診前には普段の様子や先生に聞きたことなどメモしておくといいと思います。
この時期に喋らない、歩かないという心配事が多いのですが、個人差がありますので、言葉に関しては2歳くらいまでは様子を見ましょう。歩きに関しても赤ちゃんが慎重であったり、怖がったり、性格的な問題で歩かないこともあります。身体的な問題がなければゆっくりと様子を見ましょう。この時期に何か気になる異常が見られたりフォローが必要だと判断した時には、区の発達支援センターへの紹介もしております。
4・離乳食完了期
栄養面では母乳やミルクからでは補えなくなってきますので、食事からしっかりと栄養を摂取できるようにしましょう。スプーンで食べられるお子さんもいればまだまだ手づかみが多いお子さんもいます。大人の真似もしたがる時期ですので、一緒の食卓で美味しそうに食べている姿を見ていると自然と食が進みます。また今まで食べていた食材を拒むこともあります。そんな時には食材の柔らかさを変えてみたり、他の食材と一緒にしてみたり、握りやすい形にしてみるなどの工夫をすることで食べ出すこともあります。
身体的特徴や離乳食の進み具合、この時期は大きな個人差があるということを知っておいてください。周りの同じ月齢の子の様子と比べて焦る必要は全くありません。少しでも気になることがあれば、信頼できる小児科医に相談しましょう。
当院では、小児科専門医、アレルギー専門医、呼吸器専門医、総合内科専門医が在籍しています。そして医師たちは育児中のママさんでもあります。お気軽にご相談ください。
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在籍医師は育児中の女性医師です。ワクチン接種時や乳幼児健診や診察時など育児に関することもお気軽にご相談ください。
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風邪をひいた、せきが長引く、便秘、肌がかさかさする、発熱、風邪(かぜ)、咳(せき)、鼻水・鼻づまり、のどの痛み、下痢・嘔吐、腹痛、頭痛、中耳炎、ひきつけ(けいれん)などの症状など多岐にわたる小児科一般の病気を診断・治療しています。
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