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7ヶ月目の赤ちゃん

この時期になると一人でおすわりができるようになってきます。「むすんでひらいて」などの手遊びや、おもちゃを差し出して「どうぞ」「ちょうだい」などのやりとりを楽しめるようになり、遊びの幅がぐっと増えます。離乳食は中期に入り、上下の前歯が生えてくる赤ちゃんもいます。食材が増える分アレルギーの心配が出始めるのも多くはこの時期からです。

目次

1・必要なワクチン接種
2・この時期の身体的特徴
3・離乳食の中期
4・アレルギーかな?と思ったら

1・必要なワクチン接種

  • B型肝炎 3回目
  • インフルエンザワクチン(任意)
    インフルエンザは毎年10月〜12月の間で年に2回、1回目の接種から2〜4週間後に2回目を接種しましょう

2・この時期の身体的特徴

支えをしなくても少しの間なら、背筋を伸ばしたおすわりができるようになります。目の前に興味のあるものを置くと、ズリバイというお腹を床につけて、ほふく前進のような移動をします。指の動きが活発になり、物をつまむことができるようになります。ティッシュを箱からどんどん出して遊び始める頃です。ママやパパの発声をまねて、「マーマー」のように声を出す赤ちゃんもいます。物を落としてみたり、右手から左手に持ち替えられるようになり、「どうぞ」のように人に渡すことができるようになるので、赤ちゃんは毎日活発に動くようになります。ズリバイで大人が思っているよりも進んでしまうこともよくあるので、家の中に赤ちゃんが動けるスペースには危険な物は置かない、ベビーゲートを設置するなどの工夫が必要になります。

3・離乳食の中期

この時期から1日2回の離乳食になります。食べられる硬さもお豆腐くらいだとちょうど赤ちゃんの舌で潰せます。身体機能が発達することで日常の運動量が増加します。そのため、今までの母乳やミルクにお粥だけではカロリー不足になってきます。徐々に足りない栄養を補うことを意識したメニュー作りに挑戦してみましょう。ただし赤ちゃんみんながこの時期にはすっかり離乳食を食べるというわけではありません。歯の生えている状況や、偏食など、身体的な発達などまだまだ個人差が大きいので、焦らず、「7ヶ月から食べないといけない」という月例で決めつけることはしないようにしましょう。(離乳食に関してはこちらもご覧ください)

4・アレルギーかな?と思ったら

全卵が食べられるようになり、多様な食材を食べられるようになるこの時期は、アレルギーの心配が出てきます。ご両親がアレルギー体質であるとなおさら慎重になると思います。
食べた後に口の周りだけが赤くプツプツと湿疹が出た場合は、食べ物飲み物などが接触して接触性皮膚炎を起こしている可能性があります。アレルギーではないのですが長引いたり、気になる場合はお医者さんに相談して、必要であればお薬を処方していただきましょう。
食べ物アレルギーの可能性が考えられ時は蕁麻疹のような全身に出る発疹、唇、舌、のどの腫れ、そのほか下痢や嘔吐の症状がでることもあります。ある特定の食材を食べると毎回これらの症状が出る場合にはアレルギーの可能性が高いのですぐに受診しましょう。また、意識が朦朧としたりぐったりしている、苦しそうな時はアナフィラキシーショックを起こしているので大至急受診をしてください。
クリニックの受診の際は食べた食材、回数、出た症状など詳しくメモをしておくと先生に伝わりやすく診察がスムーズにいきます。アレルギーを疑った場合には検査をします。どんな食材がアレルギーを起こしやすいかの見極めなども専門医でないと難しいことがあります。アレルギーかな?と少しでも不安に感じたり、赤ちゃんの様子が気になる時には小児科専門医、アレルギー専門医に受診することをおすすめします。

身体的特徴や離乳食の進み具合、この時期は大きな個人差があるということを知っておいてください。周りの同じ月齢の子の様子と比べて焦る必要は全くありません。少しでも気になることがあれば、信頼できる小児科医に相談しましょう。
当院では、小児科専門医、アレルギー専門医、呼吸器専門医、総合内科専門医が在籍しています。そして医師たちは育児中のママさんでもあります。お気軽にご相談ください。

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