呼吸器内科について
当院初めての方へ
当院には、呼吸器専門医、アレルギー専門医、総合内科専門医、小児科専門医が在籍しています。
小児から大人への一貫したアレルギー診療が可能です。
高い専門性を有しながらも一般的な内科・小児科の診療も可能です。
品川区の国保健診など各種健診実施しています。呼吸器専門医が複数在籍しており肺がん検診認定施設です。
在籍医師は育児中の女性医師です。ワクチン接種時や乳幼児健診や診察時など育児に関することもお気軽にご相談ください。
お困りでしたらお気軽にご相談ください。
呼吸器内科って?
咳、痰、息切れなどでお困りではありませんか?
呼吸器(肺や気管支)の領域では、せき、痰、息切れなどの症状で受診される方が多くいらっしゃいます。
呼吸器内科は肺や気管支、呼吸に関することが専門です。気管支ぜんそく、咳ぜんそく、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺炎、気管支炎などが代表的な疾患です。
呼吸器内科で診察する代表的な病気
気管支喘息、肺炎、気管支炎、気管支拡張症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、禁煙外来、睡眠時無呼吸症候群(SAS)、肺がん、間質性肺炎、びまん性肺疾患など
主な症状
- 咳が出る、
- 痰(たん)が多い、血痰が出る、
- 階段や坂道で息が上がる、
- 息が苦しい、
- ヒューヒューゼイゼイする、
- 胸痛がでる、など
様々な症状が出ます。
大きな病気が隠れていることがありますので、症状が続いている場合は以下のような検査をします。
主な検査
心臓や鼻、のど、食道のご病気でも同様の症状が出る場合がありますので、当院では必要に応じて心電図やレントゲンなどの検査をして診断を進めて参ります。
胸部レントゲンで肺炎や肺がんなどがないかを調べます。
肺機能検査でどのような呼吸の障害が出ているかを確認します。
心臓の病気で似たような症状が出る場合がありますので、場合によって心電図も行います。
痰は貴重な情報源です。悪性細胞やアレルギーの細胞、細菌などがいないか、外部委託で検査を行います。
呼気NO検査など専門的な検査も可能です。
主な治療
吸入ステロイド薬、気管支拡張薬、咳止め薬、去痰薬などを処方致しますが、中でも吸入薬は種類が増えてきておりますので、患者さまの症状にあったもの、吸いやすい形のものをご提案します。
代表的な呼吸器内科の病気について
気管支喘息(ぜんそく)について
気管支喘息(ぜんそく)とは、気管支でアレルギー性の炎症が起きている状態です。
炎症により気管支が狭くなり、ヒューヒュー、ゼイゼイといった笛のような呼吸音が聞こえます。
「喘息ってどんな病気?」について、取材協力致しました。
最も一般的な原因はアレルゲンという、アレルギーを起こす物質を吸入することです。
その結果、気管支に免疫反応が起こり、アレルギー性の炎症が生じます。
炎症が起きると気管支は狭くなり、笛のような音が聞こえます。この他に、運動誘発性や寒冷刺激、解熱鎮痛剤、ミントや香辛料の香りなどで気管が狭くなることもあります。
発作が起きないよう普段から使用する長期管理薬と発作時の治療に分かれます。
小児喘息について
特徴的なゼイゼイ、ヒューヒューする喘鳴(ぜんめい)や、咳、呼吸困難などの症状が、運動や風邪、ホコリなどのアレルギー物質の吸入や、気温や季節の変動で繰り返す起こる場合、気管支喘息と診断されることが多いです。発作が起きたときに適切な治療をおこなうのはもちろんですが、発作が起きていないときにも、気道の炎症は起きているため、毎日適切な薬の内服や吸入ステロイド治療を行い発作の予防をおこなう事が重要です。
咳喘息(せきぜんそく)について
長引く咳の患者様が最近増えています。
中でも、最も多いのが咳喘息です。
咳喘息はアレルギーによって起こる病気です。
アレルギーによって起こる咳は気管支喘息(ぜんそく)がありますが、気管支喘息のようにヒューヒュー、ゼーゼーや呼吸困難をともなわない、咳だけの喘息が咳喘息です。
このような症状は咳喘息を疑います
- 2週間以上咳が続く
- かぜや花粉症の時に咳が続く
- ある季節になると咳が続く
- 空気の変化やたばこの煙、飲酒、会話などでせきがでる
- 夜に咳がひどくなりせきで眠れない
- ヒューヒュー、ゼーゼーや呼吸困難をともなわない
- 夜に咳がひどくなり眠れない
- 小児喘息であった
妊娠と喘息について
喘息の罹患率は増加してきていますが、それは妊娠可能年齢の女性も例外ではなく、妊婦さんの3.7-8.4%に合併しているといわれています。
喘息コントロールの重要性
妊娠中の喘息のコントロールが不十分だと、妊娠高血圧や妊娠中毒症、早産、低出生体重児など様々な合併症のリスクが増加します。妊娠中もしっかり喘息の治療を受けることが大切です。
妊娠中はおなかの赤ちゃんへの影響を心配して、薬をなるべく使用しないという方が多く、その結果喘息発作が起きることが多く見受けられます。
実際は、喘息治療薬による母体および胎児への影響はほとんど認められず、喘息の悪化による母体、胎児の低酸素血症のほうが問題となるため、積極的な妊娠中の喘息管理が重要です。
気管支炎とは
ウイルス、細菌、有害物質などの刺激による気管支の急性炎症を指します。中にはアレルギー性の疾患が隠れていることもあります。
上気道症状につづきしめった咳、たん、熱が出る、胸が痛いなど、の症状があります。
原因によって対処法は違いますのでまずは正しい診断を受けましょう。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)について
慢性閉塞性肺疾患(COPD:Chronic Obstructive Pulmonary Disease)とは、タバコをはじめとした様々な有毒なガスや微粒子の吸入、特に喫煙などにより肺、気管支が炎症を起こす病気です。
呼吸機能が徐々に低下し、進行していくため、早期診断、治療が必要となります。
少しでも進行しないよう、まずは禁煙が最大の治療になります。
まずは早期発見、早期の禁煙が重要です!
COPDは老後の肺炎のリスク、心血管系の病気のリスクなどにもなります。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
睡眠時無呼吸症候群とは、眠っているときに、「無呼吸(10秒以上呼吸が止まること)」の状態が1時間あたり5回以上、または、7時間の睡眠の中で30回以上ある場合に診断される病気です。主に、いびきや昼間の眠気、熟睡感がない、起床時の頭痛などの症状があります。意外と身近な病気です。
禁煙外来について
新型コロナウイルス感染症とタバコについて日本呼吸器学会より案内がでています。この機会に禁煙に挑戦してみませんか。(日本呼吸器学会はこちら)
喫煙は生活習慣病の大きな原因の一つです。
当院では禁煙外来を行っています。
タバコを1日1箱吸う場合、8~12週間分のタバコ代よりも禁煙治療代の方が安くなります。(健康保険等の自己負担が3割の方は、約3ヶ月の治療スケジュールで、1万3,000円~2万円程度です。使用する薬によって少し変わります。)
ぜひこの機会に禁煙への第一歩を踏み出しましょう。
初回と最終回以外はオンライン診療も可能です。(医師の判断によります)
肺がん検診について
当院では2021年より呼吸器専門医の増員を行い、施設基準を満たしましたので、品川区の肺がん検診を始めることになりました。
対象となる方:品川区在住の40歳以上の方
※品川区保健センターにてヘリカルCTコース(有料)を受けた方、結核検診を受けた方は対象外となります
肺炎球菌ワクチンについて
肺炎球菌ワクチンは、小児では定期接種、65歳以上の方には助成があります。
肺炎球菌感染症は劇症化することもありますし、将来の肺炎のリスクを軽減するためにも適応にあたる方は接種をご検討ください。
品川区では65歳以上の方に助成がございますので、是非ご活用いただければと思います。
肺炎球菌は、肺炎・髄膜炎・中耳炎・副鼻腔炎・敗血症などの病気の原因になる細菌です。
まわりを莢膜(きょうまく)という膜に覆われた双球菌です。
小児では?
肺炎球菌は多くの子どもが保菌しています。保菌している状態というだけならば問題ないのですが、小さい子どもは抵抗力がないため体調不良時には中耳炎や肺炎、細菌性髄膜炎などを起こすことがあるのです。
敗血症(通常無菌である血液の中に菌が入る状態)や髄膜炎は重篤な状態です。生後2ヶ月からの定期接種に肺炎球菌が入っていますから、しっかり接種して子どもを守りたいですね。
大人では?
大人では肺炎を起こす頻度が高く、ご高齢の方では重症化する可能性があります。
他に肺炎球菌による感染症にかかりやすい方は
などが挙げられます。
予防方法は?
肺炎球菌ワクチンを接種します。
長引く咳について
咳の持続期間により3週間未満の急性、3週間以上8週間未満の遷延性、8週間以上の慢性に分けられます。
急性の咳の多くは上気道炎などの感染症が原因ですが、持続期間が長くなるにつれて感染症の頻度は低下します。
どのような症状でもお困りでしたらぜひ当院にご相談ください
咳、痰、息切れ、長引く咳、花粉症、などご心配なことがございましたら、呼吸器専門医・アレルギー専門医・小児科専門医・総合内科専門医、が在籍している当院に一度ご相談ください。
何科に行けばいいのか迷ってしまうような場合もご相談に乗りますので、お気軽にお話しください。
高度医療機関での検査、治療が必要な場合には、速やかにご紹介させていただきます。
取材記事について
女医に訊く!2020年4月号
「喘息ってどんな病気?」について、取材協力致しました。
日経DUAL2020年 12月号 ママパパ向け年齢別記事 「保育園」
について、取材協力致しました。
受診方法について
花粉症の時期はくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状の他に、せき、たん、息切れなど喘息が悪化する方もいますので、注意が必要です。
長引く咳、痰、息切れ、喘息(ぜんそく)、花粉症などの諸症状でお悩みの方は、お気軽に受診をご検討下さい。
(当日の時間帯予約のみになります。直接のご来院も可能ですが、予約優先となります。)