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TBSひるおびライフ「花粉症」にスタジオ生出演しました

[2023.03.03]

TBSひるおび 2023年2月28日(火)
ひるおびライフ解説「花粉症」にスタジオ生出演しました。

今年はスギ花粉が過去10年間で最大といわれ、ヒノキ花粉も極めて多いとされています。すでに今年に入って初めて花粉症を発症した、昨年よりも症状が酷くなっている、という人が増えています。この時期にしっかりとするべき花粉症対策など解説しました。

コップ理論ではなくシーソー理論とは

花粉症の発症するメカニズムとして有名な説とされてきたコップ理論は、間違いではないのですが説明不足なところがあります。
今までのコップ理論だとアレルギーの原因となる物質を取り込んで治療する免疫療法などについてうまく説明できない部分があります。他にも複数のアレルギーの機序が関わっているとされ、その中で有名なのがシーソー理論です。シーソー理論とは体の中の免疫力のバランスが崩れることによって発症するとする理論です。細菌や感染を担当する免疫と、アレルギーを担当する免疫のバランスが保たれていると症状は出ないのですが、花粉などのアレルギーの負荷が増えてバランスが崩れると発症します。
アレルギーは遺伝的要素もあり、親御さんがアレルギー体質であることに加え、環境的な要因も加わることでバランスが崩れ、小さいお子さんでもアレルギーを発症することがあります。

有効な花粉症対策

花粉を体内に入れないことが重要です。特にゴルフなど花粉の飛散が多いところで裸眼で過ごすのは目の粘膜に花粉がたくさん付着し、症状が悪化します。ゴーグルなど目をしっかりと保護するものを着用しましょう。
玄関に入る前に衣服に付着した花粉を落としましょう。花粉は粒子が比較的大きいので地面についてから跳ね上がるので足元までしっかりと花粉を落とすことが大切です。家に入ったら洗面所に直行し、花粉を洗い流しましょう。
花粉はフケ、アカ、PM2.5よりも大きいので早く地面に落ちます。床上30㎝の身近な生活エリアに溜まります。床は拭き掃除をする、背の高い家具の上も拭く、洗濯物は室内に干すなどの対策をしましょう。

粉砕花粉対策

粉砕花粉とは下に落ちた花粉が足などで踏みつけられて細かくなった花粉のことで、花粉より2倍以上も空気に舞いやすく、吸い込むと気道にまで到達し、咳が酷くなるなどアレルギー症状を悪化させます。強風によっても粉砕されるので風の強い日も注意が必要です。

花粉症でない人も知っておきたい花粉対策

むやみに窓を開けて換気をしない、昼よりも夜に窓を開ける。屋内で洋服をバサバサさせたり、モコモコした服は花粉がつきやすいので避けるようにしましょう。待ち合わせは屋内を選びましょう。花粉症の時期はたとえ自分が花粉症でなくとも周りの花粉症の人に対してこれらの気遣いがあるといいと思います。

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