「小児科?耳鼻科?皮膚科?どこで診てもらうのがいいの?」
お子さんが急に発熱して小児科へ駆け込んだけれど、その後も咳が続く、発疹がある、耳を痛そうにしているなど、心配したことはありませんか?
お子さんの症状は色々な形で現れてきます。特に説明がうまく出来ない年齢のお子さんの時は心配ですよね。そんな「小児科だけでいいのだろうか?」と不安なった親御さんに向けたお役立ち情報をまとめました。
1・トータル的に診断できる小児科のおすすめ
お子さん、特に保育園や幼稚園などの集団環境に長時間いるお子さんは、色々な感染症にかかりやすくなっています。急な発熱に加え咳、鼻水、湿疹、耳を痛がっているなど、いつもと違う症状の時や、発熱はなくなったのに咳が続く時など、「何科で診てもらうのがいいのだろう?」と悩んでしまうことも多いと思います。
確かに、流行りのかぜなどに伴う明らかな症状はいつものかかりつけの小児科さんでも良いのですが、その場合でも小児科専門医で多くの患者さんを診てきた先生が特におすすめです。小児科専門医ですと、小児のかかりやすい疾患から、下痢や嘔吐、湿疹、アレルギーなど幅広い症状に対応することができます。
また、その後の長引く咳の原因はかぜを発端にアレルギー性疾患の発症、喘息の発症であることもあります。その判断は呼吸器専門医、アレルギー専門医のもとで的確な検査をし、より迅速に治療を始めることが重要です。
お子さんの症状は多岐にわたることから、その疾患の原因となるものをいち早く見つけること大切です。そのためにも、小児科専門医、アレルギー専門医、呼吸器専門医、耳鼻科や皮膚科など専門知識に長けた先生ですと、処方するお薬も的確ですし、より専門の機関への受診が必要な場合の判断も的確に行うことができるのです。特に忙しくて何件もの病院、クリニックへと行くのが大変な親御さんにとっても、トータル的に診断できる小児科クリニックはとても心強いものです。
2・気道はひとつながり、耳も鼻もつながっている
大人より子どもの方が呼吸器系疾患が重症化しやすいのをご存知でしょうか?これは気道の成長的段階や生理機能の成熟度の違いによるものです。このため、お子さんの治療方法は大人と違うアプローチをする必要があり、単なるかぜであったとしても、呼吸器には大人以上に負担がかかっているのです。
人間は空気を取り込み、吐き出すことで生命を維持しています。鼻腔、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺が連携し呼吸という機能を果たしています。それぞれの部位が独立して働くのではなく、一体となって呼吸という連続したシステムになっているのです。気道のどこかに異常があれば、全体の呼吸機能に影響を与えることになります。この「気道はひとつながり」という理解は呼吸器疾患の診断や治療において非常に重要なことなのです。
また、お子さんの体は鼻の奥、喉、耳の奥は耳管という細い管で密接につながっており、さらに喉から気管、肺へとつながっているので、一つの流れとして診ていく必要があります。
主な例として、かぜで耳を痛がっていた時は、鼻の奥から増殖したウィルスや殺菌が、耳管を通って中耳に侵入し、中耳炎を引き起こすことがよくあります。鼻水が長引いて副鼻腔炎を起こすこともあり、喉の奥の扁桃腺の炎症が耳の痛み、咳といった症状に現れることもあります。
このようにお子さんの症状は何かをきっかけに気道のどこかに始まった炎症が、身体のつながっている他の部位へ影響を与えていきます。単に熱が出てるから熱を抑える薬、抗生剤だけで治療をするのではなく、気道、鼻、耳など全体の状態と統括して診断することが的確な治療へとつながるのです
3・気になる時はぜひご相談を
小児科だけでは不安に感じている親御さんも、またお子さんの症状を的確に診断するためにも、小児科専門医、呼吸器専門医などの専門医のいるクリニックを選ぶことはとても大切です。
当院では「気道はひとつながり」という視点を基本に、小児科専門医、総合内科専門医、アレルギー専門医、呼吸器専門医、耳鼻科の豊富な臨床経験のある医師のもと、トータル的にお子さんを診察することができます。必要な場合はより専門的な医療機関への紹介も迅速に行いますので、早期の治療を開始し、悪化を防ぐことにもつながります。
また、定期的な予防接種や乳幼児診断などを通してお子様の健やかな健康をサポートし、予防接種のスケジュール、成長段階に合わせたアドバイス、喘息のコントロールなど、不安が残らないよう丁寧でわかりやすい説明を心がけております。気になるけど耳鼻科や呼吸器科、アレルギー科に行くのはちょっと、、、と悩んでいる方も、ぜひお気軽にご相談ください。