【小児科】子どもの長引く咳 〜百日咳に注意!4種混合ワクチン打っていますか?~
ここ数週間で東京都内での百日咳の発生が増加傾向です!(東京都感染情報センター)
百日咳とは・・・?
読んで字の如く、長く咳が続く感染症です。
原因菌
百日咳菌 (Bordetella pertussis)
感染経路
飛沫感染(患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる細菌によって感染)
潜伏期間
7〜10日程度
症状
・咳や鼻汁など風邪症状から始まるが2週間以上咳が続く
・次第に百日咳特有の咳が出始める
顔を真っ赤にしてコンコンと激しく発作性に咳き込む(スタッカート)
ヒューと音を立てて息を吸う発作(ウープ)
咳こみによる嘔吐
生後3ヶ月未満で感染すると、上記の特有な咳は少なく、無呼吸やけいれんを起こす事がある
診断方法
・特徴的な2週間以上続く咳
・血液検査
・鼻汁などでの培養検査
治療
マクロライド系の抗菌薬
予防
生後3ヶ月からの4種混合ワクチン
出席停止基準
特有の咳が消失するまで又は5日間の抗生剤治療を終了するまで
2018年の東京都の感染症発生動向調査によると、5歳〜19歳が最も多く、続いてのピークが20代から40代となっています。特に家族や周囲に4種混合ワクチンを打つ前の3ヶ月未満の赤ちゃんいる場合、ただの長引く咳だと思ったら、まだ抗体のない赤ちゃんに百日咳をうつしてしまい、重症化し、入院となってしまう場合もあります!
咳が長引く場合には放っておかず、ご相談くださいね。
そして、何より、赤ちゃんは3ヶ月になったら4種混合ワクチンを忘れずに!!!!
小児の予防接種について詳しくはこちらもご覧下さい。