【呼吸器内科】たばこが原因で起きる病気 COPD(慢性閉塞性肺疾患)について
ご案内
新型コロナウイルス感染の流行により、皆様の健康への意識が高まっていらっしゃると思います。
特に新型コロナウイルス感染症と喫煙についての報告もあり、喫煙の問題についてご質問を受けることが多いので、今回のブログは喫煙が原因で起きる代表的な疾患、COPDについてです。
慢性閉塞性肺疾患:COPD
どんな病気?
たばこの煙などの有害物質を吸入することにより、肺野気管支で慢性的な炎症が起きる疾患です。紙巻たばこだけでなく、電子たばこでも生じます。
進行すると肺の壁が壊れてしまい、息が吐きだしにくくなっていきます。階段や坂道で息切れがしはじめ、次第に平地歩行でも苦しくなります。
症状
はじめは無症状なのがこの疾患の恐ろしいポイントです。進行してから呼吸苦を感じるようになります。影響は肺だけでなく、心臓や脳血管などにも出ますし、その分予後が悪くなります。
診断
呼吸機能検査を行い、重症度をチェックします。またレントゲンやCTなどの画像診断も並行して行います。
治療
壊れた肺を戻す治療は残念ながら今のところありません。しかしなるべく早期に診断を受けることで、病気の進行を緩やかにし、症状を緩和させることはできます。息切れがひどい場合には在宅酸素療法を導入することもあります。詳しくはCOPDページもご参照ください。
気管支を拡げる吸入薬を吸うことで息切れの緩和が期待できますが、何より一番の治療は禁煙をすることです。
禁煙外来について
ニコチン依存症は禁煙補助薬を服用することで禁煙成功率があがります。依存症の離脱症状も軽減する効果もあります。今なら品川区在住の方には禁煙治療に対する補助金もあるようです。
ぜひ禁煙外来でご相談ください。
ご予約方法や診察の流れなど詳しくはこちらをご参照下さい。
新型コロナウイルス感染症とタバコについて日本呼吸器学会より案内がでています。この機会に禁煙に挑戦してみませんか。(日本呼吸器学会はこちら)