花粉症のQ&A
花粉症のQ&A
花粉症の診察・治療をしていると、本当に様々なご質問を頂きます。
このページでは、当クリニックに通院されている患者さんからの質問や、TV番組に出演した際に質問を受けたこと、そして医療業界誌のインタビューの際に尋ねられたことなど、印象に残っている質問項目とそれに対する回答をまとめてみようと思います。
乳児も花粉症になりますか?
近年花粉症になる小さいお子さんが増えてきていますが、生まれたばかりの乳児ではまだ花粉にさらされている時間も少ないため、かからないとされています。
花粉症になるのは早くて1歳、2歳以降の幼児からです。
ただしその年頃のお子さんは自分の症状をうまく伝えることも難しいため、親御さんの判断も難しいと思います。
花粉だけでなく、ハウスダストや他のアレルギーに反応していることもあります。
食物アレルギーや喘息などを伴って重症化しているお子さんには採血検査と治療が早急に必要なこともありますが、小さいお子さんは採血を非常に怖がりますので、重症でない場合の採血検査はむやみに行う必要はないと思います。
少しでも気になることがあればすぐにかかりつけの専門医、もしくはかかりつけが無い場合にはご近所の呼吸器科、アレルギー科のあるクリニックに相談しましょう。
花粉症の薬で気をつけるべきことはありますか?
まず大切なことはどんなお薬でも用法・用量を守ることです。
個人の判断で変更すると適切な効果が得られなくなるだけでなく、危険を伴うことにもなります。
花粉症のお薬は飲み始める時期も大切です。花粉が飛び始める2ヶ月前くらいから飲み始めましょう。
花粉が飛散し始めてからですと症状が重くなってしまいます。
また全てのお薬の服用方法はどれも同じではありませんので必ず医師との相談が必要です。
花粉の時期に風邪をひかれる方も多いのですが、一般的な風邪薬の中にも花粉症のお薬と同じような成分が含まれていることもあります。
併用することで過剰に摂取することにもなりますので、飲んでいる薬は医師にきちんと伝えることも気をつけるポイントです。
家族みんな花粉症ですが、花粉症は遺伝しますか?
花粉症だけでなく全てのアレルギーに関しては遺伝することもあります。
ですが、アレルギーは遺伝的要因が半分、環境的要因が半分とされています。
花粉などの原因となるアレルゲンに晒されない環境であれば発症しないこともあります。
家族みんなが花粉症だから必ず花粉症になるとは言い切れません。
花粉症の時にコンタクトレンズをしても大丈夫?
花粉症で目のかゆみを伴うことは多く、重症な方はコンタクトレンズの使用は控えた方が良いでしょう。
また処方された目薬とコンタクトレンズの相性を確認しましょう。
花粉症の時期にメガネにした方が良いのかという質問はとても多く聞かれるのですが、確かにメガネにした方が目を保護する意味では良いと思います。
かゆくて目をかいてしまいそうな場合、コンタクトレンズを装着したままでかいてしまうと、眼の中に思わぬ傷をつけてしまう恐れもあります。そう考えるとコンタクトレンズよりもメガネの方が無難とも思えます。
コンタクトをしていてもゴーグル、サングラス、伊達眼鏡など眼が花粉にさらされるリスクを少しでも回避できる方法をとることが重要です。
花粉症の時期にファンデーションなど、化粧で気をつけることはありますか?
コンタクトレンズの質問と同じくらい、女性の皆さんからこの時期のお化粧と花粉症の関係に関しても質問が多いのですが、肌の炎症が酷い時には何もつけないほうが良いのですが、保湿剤やファンデーション、日焼け止めをすることで肌を保護することにもなります。
最近では花粉をシャットアウトするような製品も色々と販売されていますので、それらを上手に使って花粉をできるだけ体に寄せ付けない工夫も大切です。
生理痛で市販薬を飲んでいますが花粉症の薬と併用しても大丈夫?
生理痛の市販薬と花粉症の薬の併用は問題ないことが多いです。
ただし実際に服用してから体調が悪くなったり気持ち悪くなるなど何かしらの症状があれば受診しましょう。
生理時は体調も敏感になっていることもありますので、気になる場合には事前に服用しているお薬を伝えて医師と相談しましょう。
花粉症で下痢になることはありますか?
花粉症自体で下痢を起こすことはまれです。風邪を併発していないが、身体が疲れていないか、下痢を起こす食べ物やお薬を使っていないかなどの確認が必要です。
花粉症になったことで他のアレルギーにもなってしまうことはありますか?
上述したように花粉症を発症している時は体がアレルギー反応を起こしやすい状態になっていますので、猫やハウスダストなど普段は反応しないものにアレルギー反応を起こすことはあります。
アレルギー検査をすることでご自身が何に対してのアレルギーを持っているのか数値で知ることができるため、一度検査をして把握すると良いと思います。
咳・喘息のページを公開致しました
患者様が咳に関する情報を探しやすいように、咳や喘息のガイドページを作成しました。役立つ情報もあると思いますので、是非ご覧ください。
花粉症対策ガイドページを公開致しました
患者様が花粉症対策の情報を探しやすいように、花粉症対策のガイドページを作成しました。役立つ情報もあると思いますので、是非ご覧ください。
赤ちゃんページ公開しました
ハピコワクリニック五反田の小児科医がお書きした記事の中で、院長がおススメする赤ちゃんに関するページを患者様が見つけやすいようにまとめてみました。
その他よく読まれている記事は?
【小児科・アレルギー科】子どもの花粉症~スギ花粉症の治療いつから?~
取材記事について
女医に訊く!2020年4月号
「喘息ってどんな病気?」について、取材協力致しました。
日経DUAL2020年 12月号 ママパパ向け年齢別記事 「保育園」
について、取材協力致しました。
当院の受診方法は?
花粉症の時期はくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状の他に、せき、たん、息切れなど喘息が悪化する方もいますので、注意が必要です。
長引く咳、痰、息切れ、花粉症などの諸症状でお悩みの方は、呼吸器専門医・アレルギー専門医・総合内科専門医・小児科専門医が在籍する当院へお気軽に一度受診をご検討下さい。
(当日の時間帯予約のみになります。直接のご来院も可能ですが予約優先となります。)
小児科・呼吸器内科・アレルギー科・内科、院長ブログもよろしければご覧下さい。