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9ヶ月目の赤ちゃん

ハイハイがとても上手になってくる時期です。後追いをしてどこにでも移動してくる赤ちゃんが多くなります。離乳食も3回になり、だんだんと栄養を食事からとるようになってきます。運動機能では個人差がとても大きく出る時期です。不安なことは9〜10ヶ月検診の時にしっかりと担当医にお話しましょう。

目次

1・この時期の身体的・心理的特徴
2・9〜10ヶ月検診
3・離乳食の後期
4・9〜11ヶ月目までのワクチン接種

1・この時期の身体的・心理的特徴

ハイハイが上達して、下半身の筋肉が発達することで、不安定ながらにつかまり立ちを始める赤ちゃんも出てきます。お手てをパチパチしたりバイバイがしっかりとできるようになり、なんでも大人の真似をし、褒めてあげると何度もやるようになります。ママやパパへの後追いが激しくなる時期で、おトイレまでついてきて、見えなくなると泣いてしまう赤ちゃんもいます。自我が芽生えだし、オムツ替えを嫌がったり、両手を広げて抱っこして欲しいと意思表示をするようになります。指の動きも発達して、この頃になるとカップや哺乳瓶を自分で持って飲むようになります。また、ストローから飲めるようになる赤ちゃんも増えてきます。
ますます好奇心が芽生えて体の機能も伴ってきますので、大人が「まだ大丈夫」と思っていても、ちょっとした引っかかりから立ち上がってしまったり、物を取り出してしまったり、思わぬ行動が突然できる時期でもあります。くれぐれも赤ちゃんのいるところ、仮に立ったときに手が届くところなど十分に注意して、危険なものから遠ざけるようにしましょう。

2・9〜10ヶ月検診

9〜10ヶ月検診では主に運動機能の発達をみます。おすわりが完成しているか、ハイハイの様子、つかまり立ちの様子などを調べます。体を倒した時に両腕を広げてバランスをとろうとするか(パラシュート反射)の確認もします。
この時期にハイハイをせず、お尻で移動する赤ちゃんもいますし、移動すら抱っこをせがむ赤ちゃんもいます。検診で足の関節などの異常が見られない場合はそのまま様子を見ましょう。伝い歩きを始めてから行動的になる赤ちゃんもいます。

3・離乳食の後期

いよいよ毎日3回の離乳食が始まります。この時期には栄養の5〜6割を離乳食からとるようになります。この時期のお悩みで多いのが、好奇心も増してきているため、食べむら、遊び食べなどなかなか思うように食べ進めてくれないということです。お腹が空いていたら自然と食べるようになるので、様子を見ながら進めていきましょう。離乳食のスタートが遅かった赤ちゃんは焦らず、2回食を食べるようになり、ある程度のかたさのある食べ物をもぐもぐと食べられるようになっていれば3回食に進んでみましょう。
栄養面のこともしっかりと考えていきたい時期です。特に鉄分の多いレバー、赤身肉、マグロやイワシ、大豆製品、ほうれん草、小松菜など意識して取り入れるようにしましょう。赤ちゃんが食べる食べないは、いつも同じではありません。眠たいときやぐずっているときはいつものようには食べてくれません。そんな時には柔らかさを変えてみたり、形状を変えてみたりするのもいいでしょう。

4・9〜11ヶ月目までのワクチン接種

これまでの接種状況を確認しましょう。通常のスケジュールですと以下の接種が完了していると思います。

  • ヒブ(3回)
  • 小児用肺炎球菌(3回)
  • B型肝炎(3回)
  • ロタウィルス(2回または3回)
  • 四種混合I期(3回)
  • BCG(1回)

接種漏れがある場合には1歳までには終わらせましょう。気になることがあればお医者さんに相談しましょう。

  • インフルエンザワクチン(任意)
    インフルエンザは毎年10月〜12月の間で年に2回、1回目の接種から2〜4週間後に2回目を接種しましょう

身体的特徴や離乳食の進み具合、この時期は大きな個人差があるということを知っておいてください。周りの同じ月齢の子の様子と比べて焦る必要は全くありません。少しでも気になることがあれば、信頼できる小児科医に相談しましょう。
当院では、小児科専門医、アレルギー専門医、呼吸器専門医、総合内科専門医が在籍しています。そして医師たちは育児中のママさんでもあります。お気軽にご相談ください。

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