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10ヶ月目の赤ちゃん

つかまり立ちが安定してきて伝い歩きが始まる赤ちゃんが多くなります。意思表示も出始めて思うようにならないと激しく泣きだし、着替えやオムツ替えを嫌がって手こずるママさんパパさんも多いのではないでしょうか。歯が4本生えてきて歯磨きの習慣や基本的な生活習慣を少しずつ教えていく時期でもあります。

目次

1・この時期の身体的・心理的特徴
2・生活習慣について
3・9〜11ヶ月目までのワクチン接種

1・この時期の身体的・心理的特徴

脚力が発達し、つかまり立ちから伝い歩きをはじめます。短い時間であれば手を離して1人でたつことができる赤ちゃんもいます。指の機能がより発達してきて、シールをはがす、つまんで回す、スイッチを押すなどができるようになります。
たくさんの刺激が脳に伝わる時期なので、公園遊びやスーパーのお買い物など外の環境に触れて、興味があるものに手を伸ばしたり意思表示をする時には共感したり、言葉をかけたりしてあげましょう。
1人でじっと遊ぶ時間も増えてきます。やれることも大人が思っている以上に増えているので、常に危険な物はないか注意が必要です。歯が生え始める時には特になんでも噛み付く傾向があります。人の手を噛んでしまうこともありますが、噛むと痛い、人にはやってはいけない、ということは教えていかなければいけません。激しく泣いて抵抗することも多くなりますが、特に危険なことは真剣な表情で「いけない」「だめです」と大人が教える時期でもあります。

2・生活習慣について

離乳食は3回になり、昼間動いて夜しっかり睡眠をとる生活リズムに慣らしていくと同時に、歯磨き、手洗い、入浴などの基本的生活習慣を教え始めるのに最適な時期でもあります。
歯磨きは、2本しか生えていないときはガーゼで拭き取る程度で良いのですが、上下二本ずつ生え始めたら赤ちゃん用歯ブラシで磨き始めましょう。どうせ大人の歯になるからとこの時期に歯磨きを重視しない親御さんもいますが、永久歯に移り変わる時の口内環境はとても大切です。ケアをしないと虫歯になりやすく、ブラッシングの習慣を身につけるためにも乳歯からのケアは、その後の歯の環境を決定づける大事な時期です。虫歯菌は大人の口移しや食器の共有によって赤ちゃんのお口に入るので気をつけましょう。
手洗いうがいは、大人が常に外から帰ってきた時にしているところを見せましょう。手洗いは一緒にやってみて、「こうやってきれいにするんだよ」と話しかけながら行うことで習慣が身についてきます。お風呂を嫌がる赤ちゃんもいますが、水遊びの感覚で毎日綺麗にすると気持ち良い、という感覚を身につけさせましょう。温度やシャワーの圧も調整して赤ちゃんが気持ちいい、楽しいと思える工夫が必要です。入浴してから睡眠というサイクルを習慣化すると、今まで授乳で寝かしつけていた赤ちゃんには卒乳や断乳の時に楽になります。
食事はできるだけ大人の食事と同じ時間に食卓につき、みんなで食べる、食事は楽しいということを教えたい時期です。たくさん食べたら褒める、「もぐもぐできて偉いね」など些細なことでもできることを見つけて褒めてあげることで食べることに意欲が出ます。
この時期は言葉で説明しても伝わりません。何事も繰り返し動作で伝えていきます。赤ちゃんはとにかく大人の真似をしたがりますので、根気強くお手本となる行動をみせていきましょう。

3・9〜11ヶ月目までのワクチン接種

これまでの接種状況を確認しましょう。通常のスケジュールですと以下の接種が完了していると思います。

  • ヒブ(3回)
  • 小児用肺炎球菌(3回)
  • B型肝炎(3回)
  • ロタウィルス(2回または3回)
  • 四種混合I期(3回)
  • BCG(1回)

接種漏れがある場合には1歳までには終わらせましょう。気になることがあればお医者さんに相談しましょう。

  • インフルエンザワクチン(任意)
    インフルエンザは毎年10月〜12月の間で年に2回、1回目の接種から2〜4週間後に2回目を接種しましょう

身体的特徴や離乳食の進み具合、この時期は大きな個人差があるということを知っておいてください。周りの同じ月齢の子の様子と比べて焦る必要は全くありません。少しでも気になることがあれば、信頼できる小児科医に相談しましょう。
当院では、小児科専門医、アレルギー専門医、呼吸器専門医、総合内科専門医が在籍しています。そして医師たちは育児中のママさんでもあります。お気軽にご相談ください。

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