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ゾレア(オマリズマブ)による花粉症治療について

スギ花粉による花粉症は、くしゃみ・鼻みず・鼻づまり・目のかゆみなどが長期間続き、日常生活や仕事・学業に大きく影響することがあります。

通常は内服薬・点鼻薬・点眼薬などで症状をコントロールしますが、重症の場合や治療を継続しても十分な効果が得られない場合には、ゾレア(オマリズマブ)という注射による治療が適応となります。

 

当院では、重症アレルギー性鼻炎に対するゾレア治療を行っております。

 

 

ゾレア(オマリズマブ)とは

ゾレアは、アレルギー反応に関わる IgE抗体 に作用することで、過剰なアレルギー反応を抑える薬剤です。

もともと重症喘息に対して使われてきましたが、現在では重症アレルギー性鼻炎(スギ花粉症)に対しても保険適用となっています。

治療は注射で行い、体重と血液中のIgE値に応じて投与量を決定します。

投与は 月1~2回程度 のペースで、花粉飛散が始まる前~飛散終了までの期間(おおよそ1月~4月頃)継続します。

ゾレアが適応となる方

ゾレアは、以下の条件を満たす場合に保険適用で投薬することができます。

  • スギ花粉症であること:血液検査でスギ特異的IgEが陽性(クラス3以上)
  • 血液検査でIgE値が適応範囲にあること
  • 重症または最重症の花粉症と診断されること
  • 一般的な治療(内服薬・点鼻ステロイド等)を一定期間行っても症状の改善が不十分であること
  • 年齢が12歳以上で、体重が20kg以上150kg以下であること
    ※ なお、IgEの値との組み合わせによっては、体重50kg以上の場合に適応外となる場合があります。

ゾレアは 体重と血中IgE量によって投与量が決まるため、花粉シーズンごとに血液検査や症状の評価を行い、適応の有無や投与量を毎シーズン確認します。

投与量・投与間隔について

ゾレア(オマリズマブ)は、患者さんごとに最適な量と投与間隔が異なるお薬です。

投与量・投与頻度は「体重」と「総IgE値」の2つをもとに決まります。

これらを組み合わせた専用の用量表(メーカー提供の投与量表)をもとに、当院にて適切な量を決定します。

間隔は2週間もしくは4週間ごとの投与となります。

 

薬剤費について(保険診療)

ゾレアは、体重と血液中IgE値に応じて投与量(本数)が決まるため、患者さんごとに費用が異なります。

薬剤費は以下の表をご確認ください。

この他、診察料・指導管理料等が別途発生いたします。

当院での保険診療によるゾレア皮下注射について(自己注射のお願い)

ゾレアは高価な薬剤であり、予約後の無断キャンセルがあると薬剤廃棄による大きな損失につながる可能性があります。

そのため、当院では継続しやすい治療体制を保つために、基本的にペン型製剤による自己注射をお願いしております。

治療の流れ

※③の日程は薬局のゾレアの在庫により調整します

①受診初回:診察・血液検査

まず診察を行い、アレルギーの程度を把握するために血液検査を実施します。

これまで花粉症治療(内服・点鼻・点眼)をしっかり行っていない方には、まず1週間以上、一般的な治療を行ったうえで効果を確認します。

②受診2回目:ゾレア適応の判定・投与量の決定

血液検査の結果をもとに、ゾレアの適応の有無、投与量、投与間隔(2週間または4週間おき)を判定します。

適応となった場合は処方箋をお渡しし、薬局でゾレア製剤を受け取っていただきます。

※薬局に在庫があり、当日受け取り及び帰院可能な場合は、②と③(以下詳細)を同日にまとめて対応することも可能です。

③受診3回目(注射1回目):院内で自己注射を練習

ゾレア製剤をご持参のうえ、スタッフの指導のもと、自己注射を院内で実施します。

針の扱い方、注射部位、ペンの押し方、廃棄方法などを丁寧にサポートしますのでご安心ください。

④受診4回目(注射2回目※2週間おきの場合):注射・副反応の確認

2週間後に受診頂き、副反応と効果を確認します。

2週間間隔の方は再度注射を行います。この時点で「ご自身で安全に注射できる」と判断できれば、次回以降は在宅で自己注射が可能になります。

4週間間隔の方はこの日に次回分を処方致します。

⑤受診5回目(注射2回目※4週間おきの場合注射・副反応の確認

4週間間隔の方は再度注射を行います。この時点で「ご自身で安全に注射できる」と判断できれば、次回以降は在宅で自己注射が可能になります。

自己注射に不安がある方へ

「自分で注射するのが心配」「慣れるまではフォローしてほしい」という場合は、院内でスタッフが見守りながら注射を行うことも可能です。
その際は、必ずペン型製剤をご持参ください。

自費診療としての治療について

ゾレアには保険診療の適応条件が定められていますが、自費診療の場合は、これらの条件に当てはまらない方でも治療を受けていただくことが可能です。

以下のようなケースでもご相談いただけます。

  • 花粉症状が強いにも関わらず、血液検査でスギの特異的IgEがクラス2以下であった場合
  • 内服薬・点鼻薬の効果を待たずに、早期から注射でのコントロールを行いたい場合
  • 今年は血液検査を控えたい場合(例:過去に値を把握している 等)
    ※ただし上記の場合、正確な投与量の算出ができず、効果が十分に得られない可能性があります。

必要に応じて、症状の強さや状況に合わせて治療期間・タイミングを柔軟に調整できます。

また、自費診療でゾレアを使用する場合は、適切な投与量を決定したうえで、在宅での自己注射ではなく、院内での注射をお願いしております。
そのため、薬剤在庫の状況によっては、投与日程の調整が必要となる場合がございます。あらかじめご了承ください。

自費診療の薬剤費について

自費診療 価格(税込)
ゾレア皮下注150mg 33,000円

 

ご注意事項

  • 自費診療の場合でも、投与量は「血液中IgE値 × 体重」により決定されます。そのため、事前に採血を行うことが望ましいです。
  • 注射本数は個人によって異なります。診察および必要に応じた検査の後、具体的な本数と費用をご案内します。

よくあるご質問

Q. 初診当日に注射できますか?

保険診療では不可。2〜3回の通院が必要です。
自費診療は可能ですが、採血後の投与が望ましいです。

Q. 1回だけで効果は出ますか?

1回の注射のみでも可能ですが、効果は一定期間で切れます。
重症の場合、飛散シーズン中の継続投与を推奨します。

Q. 副作用はありますか?

注射部位の腫れ、かゆみ、薬剤アレルギーなどが出現する可能性がございます。

Q. 昨年と同じ量で検査なしでできますか?

保険診療では 毎年採血が必須です。

Q. 高額療養費制度は使えますか?

スギ花粉症でのゾレア治療は「保険適用内」の治療のため条件を満たせば対象となることがあります。
詳細は保険者へお問い合わせください。

Q. 自己注射が不安です。院内で打つことは可能でしょうか?

可能です。しかし、院内に在庫がないため、薬剤を毎度持参いただく必要がございます。予めご了承ください。

 

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