咳喘息(せきぜんそく)について
それって咳喘息かも?
長引く咳にお困りの方
長引く咳の患者様が最近増えています。
中でも、最も多いのが咳喘息です。
咳喘息はアレルギーによって起こる病気です。
アレルギーによって起こる咳は気管支喘息(ぜんそく)がありますが、気管支喘息のようにヒューヒュー、ゼーゼーや呼吸困難をともなわない、咳だけの喘息が咳喘息です。
このような症状は咳喘息を疑います
- 2週間以上咳が続く
- かぜや花粉症の時に咳が続く
- ある季節になると咳が続く
- 空気の変化やたばこの煙、飲酒、会話などでせきがでる
- 夜に咳がひどくなりせきで眠れない
- ヒューヒュー、ゼーゼーや呼吸困難をともなわない
- 夜に咳がひどくなり眠れない
- 小児喘息であった
治療について
咳喘息は風邪と間違われ、抗生剤や咳止めを処方される例も少なくありませんが、咳喘息にはこれらの薬は効きません。
咳喘息では気管支喘息と同様に気道の過敏性が亢進して、気管支が狭くなっているので、気管支拡張剤が効きます。
気管支拡張剤で咳は止まりますが、治療はこれだけでは不十分です。
気道の炎症について
咳喘息の病態はアレルギー性の気道の炎症です。
気管支拡張剤で咳は止まっても、喘息と同様に気道の炎症をおさえないと、再度風邪やアレルギーで刺激を受けるとすぐに再発をします。
炎症を繰り返すうちに5年以内に3,4割の患者さんが気管支喘息に移行します。
この流れを防ぐには早い時期から吸入ステロイド剤を使って気道の炎症を抑える必要があります。
咳が止まっても気道の炎症をしっかり抑えるために、吸入ステロド剤を少なくとも数ヶ月は使用する必要があります。
状態に合わせて薬を変える必要があります。
喘息の治療が得意な医療機関でぜひ相談してみてください。
花粉症対策ガイドページを公開致しました
患者様が花粉症対策の情報を探しやすいように、花粉症対策のガイドページを作成しました。役立つ情報もあると思いますので、是非ご覧ください。
その他よく読まれている記事は?
【小児科・アレルギー科】子どもの花粉症~スギ花粉症の治療いつから?~
取材記事について
女医に訊く!2020年4月号
「喘息ってどんな病気?」について、取材協力致しました。
受診方法について
長引く咳、痰、息切れ、花粉症などの場合は是非一度受診をご検討下さい。
(当日の順番予約のみになります。直接のご来院も可能ですが、予約優先となります。)