伝染性紅斑(りんご病)
伝染性紅斑(りんご病)
- 冬から春に流行する事が多い
- 学童期(6歳〜12歳)を中心に子どもの罹患が多い
原因・感染経路
ヒトパルボウイルスB19というウイルス感染が原因の感染症
主に唾液や鼻水の接触・飛沫による感染
潜伏期間
10〜20日
症状
発熱(微熱)、倦怠感、頭痛、筋肉痛、咳、鼻水などのかぜ症状のあと7〜10日経ったのち、頬がりんごの様に赤くなり、その後、体、手足に網目状(レース状)の発疹が出る事があります。
かぜ症状が出ている期間の感染力が強く、頬に特徴的な発疹が出る頃には周囲への感染力はありません。
合併症
妊娠中(特に妊娠初期)の方が感染すると、胎児に異常をきたす(胎児水腫)事がありますので注意が必要です。
診断
基本的には、臨床診断といって、医師の診察による診断になります。
特徴的な発疹が出る前は、通常の風邪や体調不良と見分けるのは困難です。
症状が長引く場合に、採血でパルボウイルス抗体を測定する事が稀にあります。
治療
それぞれの症状に対して行う「対症療法」がメインで、特効薬はありません。
予防接種もありません。
登園・登校許可
りんご病の初期は通常の風邪と見分けがつきません。
特徴的な頬の発疹が出る頃には感染力はありませんので、本人の全身状態が良ければ通常通り登園・登校可能です。
伝染性紅斑は、通常であれば、ひどい症状になる事は少なく、一般的な風邪と同じ対応で問題ありません。
しかし、流行が引き続き、続いている風疹と同じく、妊娠中の方が感染すると、胎児に異常をきたす可能性がある感染症ですので、妊婦の方、妊娠の可能性がある方は特に感染防御を心がけてください。
当院はじめての方へ
当院には、小児科専門医、アレルギー専門医、呼吸器専門医、総合内科専門医、が在籍しています。
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