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ぜん息を悪化させないために

お子さんの喘息が悪化した、あるいはお薬を正しく使っているのによくならない、こんな時はとても心配になりますよね。ぜん息を悪化させないためには、お薬と同じくらい生活環境の見直しも必要なのです。小児ぜん息を悪化させないために必要なことを解説していきます。

目次

小児ぜん息の悪化要因

小児ぜん息の悪化要因をまとめると主に以下のようになります。小児ぜん息の悪化原因はお子さん自身では防御できないことが多くあります。親御さんはじめ周りの大人の方の協力が必要です。できることから少しでも改善していくことで悪化防止につながります。

◎お薬が正しく使われているか
◎ダニなどのアレルゲンに晒されていないか
◎タバコの煙、屋外での花火やバーバキューなどの煙
◎学校生活など生活環境の変化

お薬が正しく使用されているか?

乳児や幼児期初期のお子さんは親御さんが吸入してあげるのであまり問題ないのですが、お子さんが自分で吸入器を扱っている場合、必ず親御さんの確認が必要です。マスクがずれていないか、呼吸を止めたり吐いたりが適切な時間でできているか、できる限りサポートしてあげましょう。

場合によってはお薬がその時の症状に適していないこともあります。医師と相談してお薬の種類や量の見直し、吸入器の変更など医師と相談することが大切です。

アレルギーの原因を取り除こう

小児ぜん息の90%は何かしらのアレルギーが原因となっておこるアトピー型ぜん息と言われています。ハウスダスト、ダニ、カビ、花粉、ペットのふけ、などアレルギーの原因となる物質は様々ですが、特にダニやホコリは小児ぜん息を悪化させる主要なアレルギー物質となっています。

ダニの厄介なところは、気をつけて掃除をしていても、寝具の奥深くに死骸が残っていることです。
寝ている時のぜん息発作の多くはこのダニが原因と考えられます。ダニの死骸もしっかりと取り除くようにしましょう。洗濯しただけではダニは死滅しませんので、高温で乾燥させる、ダニが繁殖しにくいような繊維の目の細かい寝具に変えるなど対策をしましょう。

また、季節柄ダニの繁殖しやすい梅雨から初夏にかけては同時にカビも繁殖します。クーラーや空気清浄機のフィルター掃除も忘れてはいけません。ダニ、カビをできるだけ排除することが重要です。ダニを完全に取り除くことは難しいですが、適切な掃除をすることで繁殖を抑えたり、個数を減らすことができるので、ぜん息の改善に効果的です。

普段の生活で気をつけること

小児ぜん息を悪化させる原因はアレルギーの他にも花火や蚊取り線香などの煙があります。花火やバーベキューは屋外なので安心してしまいがちですが、できるだけ煙を吸い込まないように煙が流れてこないところに移動する、ハンカチなどでガードする対策が必要です。また、ご家庭では蚊取り線香ではなく煙の出ないタイプの虫除けを使用しましょう。

急激な寒暖差もぜん息発作の引き金となります。特に冷たい空気にさらされながら急激に運動をするとぜん息を悪化させるので、外気に触れる時にはゆっくりと呼吸をする、マスクなどで口を覆い、急に冷たい空気を吸い込まないようにするなど注意が必要です。

お子さんだけでなく、家族の協力も大切です。タバコを吸っている人がいる場合はたとえ換気扇の下で吸っていたとしても煙に含まれる有害物質は副流煙としてお子さんにも届きます。またタバコの煙はぜん息薬の効き目を下げるといわれているため、ぜん息のお子さんがいらっしゃる家庭では禁煙が望ましいです。
花粉の時期には花粉症の方でなくとも、玄関に入る前に花粉を払い落とし室内に花粉を持ち込まないことが大切です。

お子さんの環境変化

入園、入学、新学期、転校など生活環境や人間関係の変化が精神的ストレスとなりぜん息を悪化させることもあります。精神的ストレスは自律神経と大きく関わっており、交感神経が優位になって呼吸を活発にさせてしまいます。

精神的ストレスが原因のぜん息悪化は、大人のぜん息に多く見られますが、お子さんの場合には辛いことだけではなく、学校生活における楽しみなことも興奮からストレスにつながります。お子さんの様子を観察し、落ち着ける状態を作りあげることも大切です。また、ぜん息が出ていないからとお薬をやめることは危険です。

ぜん息は自己判断で気管支の炎症が起きていないか確認することはできません。重篤なぜん息症状を防ぐためにも普段のお薬でのコントロールが不可欠です。お引越しされた方など、今までの受診履歴を持ってその地域の呼吸器専門医での受診をして継続した治療をすることが大切です。

当院はじめての方へ

当院には、小児科専門医、アレルギー専門医、呼吸器専門医、総合内科専門医、が在籍しています。

小児から大人への一貫したアレルギー診療が可能です。

高い専門性を有しながらも一般的な内科・小児科の診療も可能です。

在籍医師はこちらから。ワクチン接種時や乳幼児健診や診察時など育児に関することもお気軽にご相談ください。

風邪をひいた、せきが長引く、便秘、肌がかさかさする、発熱、風邪(かぜ)、咳(せき)、鼻水・鼻づまり、のどの痛み、下痢・嘔吐、腹痛、頭痛、中耳炎、ひきつけ(けいれん)などの症状など多岐にわたる小児科一般の病気を診断・治療しています。


小児予防接種、乳幼児健診、お子様の諸症状でご心配の場合には、小児科専門医・アレルギー専門医・呼吸器専門医・総合内科専門医が在籍する当院へ気軽にご相談ください。

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