ぜん息の治療とお薬
小児ぜん息の治療目的は、ぜん息のない子と同じように運動や遊びなど日常生活を問題なく過ごせるようにすることです。ぜん息が良くコントロールされている状態にするためには、主治医の指導のもと適切なお薬の使用、生活環境の改善などが重要になってきます。
目次
ぜん息の治療
お子さんがぜん息と診断されたら、早速治療が始まります。薬による治療と生活環境の整備が主な治療の柱になります。ぜん息の重症度によってお薬の種類、頻度が決まります。治療の効果を確認しながら薬や使用回数を調整していきます。
お薬には長期的にぜん息をコントロールするための「長期管理薬」と、発作時に使用する「発作治療薬」があり、患者さんの症状や目的に合わせて使用します。
小児ぜん息は、特に生活環境の見直しも重要になります。お子さんが生活する空間にアレルギーの原因となるものを排除したり、体力の低下やストレスの過多もぜん息を引き起こす原因となるため、普段の生活に注視して生活改善をします。
小児ぜん息の治療は特に年齢が小さい時には親御さんの協力が欠かせません。症状が良くなったから薬をやめる、子どもが嫌がるから薬をやめる、このようにお薬を自己判断で中断させないようにしましょう。小さいお子さんに継続させることは時に困難ではありますが、ぜん息はお薬を正しく使い続けることが一番の治療になります。
ぜん息のお薬
ぜん息のお薬には慢性的な気管支の炎症を抑え、発作が起こらないようにコントロールする「長期管理薬」と、発作時に使用する「発作治療薬」の二つがメインなお薬となります。その他のお薬としてアトピー型ぜん息の発作を抑えるために「抗アレルギー薬」が処方されることもあります。長期管理薬を補うために漢方薬を用いることもあります。
「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」「柴朴湯(さいぼくとう)」「麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)」などは咳やたんを抑え、抗アレルギー作用があるため、ぜん息治療薬として用いられる代表的な漢方薬です。漢方薬の使用に関しては主治医と相談しながら進めていきましょう。
最近では「生物学的製剤」として抗IgE抗体製剤(ゾレア®)、抗IL−5抗体製剤(ヌーカラ®)などが注目されています。注射薬で高額なので一般の治療薬としてはまだ普及されていませんが、ぜん息薬の一つとして選択することも可能です。
長期管理薬について
長期管理薬は慢性的に起こっている気管支の炎症を抑え、ぜん息発作が起きないようにするためのお薬です。コントローラーとも言います。吸入ステロイド薬を基本に、気管支拡張薬を合わせて使用します。また症状によっては経口ステロイド薬や抗アレルギー薬など使用する場合もあります。
長期管理薬は毎日使用を続け、定期受診の時には使用しているお薬と症状の確認をしながら種類や量など調整をしていきます。
<代表的な長期管理薬(コントローラー)>
◎吸入ステロイド薬(抗炎症薬)
◎長時間作用型β2刺激薬(気管支拡張薬)
◎長時間作用型抗コリン薬(気管支拡張薬)
◎ロイコトリエン受容体拮抗薬(抗アレルギー薬)
◎テオフィリン徐放製剤(気管支拡張薬)
発作治療薬について
ぜん息の突然の発作に対応するお薬として発作治療薬があります。これはリリーバーとも言います。リリーバーは発作が起きそうな時と、発作時のみに使用可能なものです。あくまでも発作時の緊急用のお薬となります。
<代表的な発作時治療薬(リリーバー)>
◎短時間作用型β-2刺激薬(気管支拡張薬)
◎経口ステロイド薬(抗炎症薬)
◎短時間作用性副交感神経遮断薬
ぜん息治療薬の重要性
小さいお子さんが毎日お薬を使用することに抵抗を感じる親御さんもいらっしゃいます。確かにステロイド薬というと、一般的なイメージとして強い、副作用が怖いなどネガティブなものが多いようです。
しかしぜん息薬として用いられるステロイド薬は副作用が少ない安全なお薬です。消化器系を経由することがないので全身に副作用が及ぶ心配もありません。ステロイド薬の副作用のリスクよりも、気管支が炎症を起こしている方がずっとリスクになります。
ぜん息の悪化は呼吸困難からやがて低酸素症を引き起こすことにもなります。親御さんがぜん息薬の安全性と効果を理解した上で、長期管理薬を使いながらぜん息の悪化を防ぐことが一番大切なことです。また、使用しているお薬が合わなかったり問題がある場合には別のお薬や治療法に切り替えることもあります。個人的判断でお薬を中断することはせず、必ず主治医と相談しながら治療を進めていきましょう。
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