1歳児について
1歳児になると歩く、遊ぶ、食べるという行為が今までの赤ちゃんの頃に比べて大きく変化します。
社会的なルールも身につけ始める大切な時期です。
卒乳や幼児食への切り替わり、保育園デビューする子も多くなります。
また2歳に近づくと危ない行為もしたがるようになるので目が話せません。
1歳児はどのような特徴があるのか解説していきます。
目次
1・1歳児に必要なワクチン接種
2・この時期の身体的・心理的特徴
3・1歳半健診
4・離乳食から卒乳、幼児食へ
1・1歳児に必要なワクチン接種
- ヒブ 1歳6ヶ月までに4回目
- 小児用肺炎球菌 1歳3ヶ月までに4回目
- 四種混合 1歳6ヶ月までに4回目
- MR(麻しん風しん混合) 1歳6ヶ月までに1回
- 水ぼうそう 2回目
- ぼうそうは1回目から6ヶ月あけます。
- おたふくかぜ 1歳3ヶ月までに1回
- インフルエンザワクチン(任意)
インフルエンザは毎年10月~12月の間で年に2回、1回目の接種から2~4週間後に2回目を接種しましょう。
2歳になる前に必要なワクチン接種は終了します。打ち忘れはないか、接種時期など主治医と確認しましょう。
2・この時期の身体的・心理的特徴
運動能力が飛躍的に伸びる時期です。
ジャンプしたり、ボールを抱えながら歩いたり、高いところに登れるようにもなってきます。
同時に危険なことも増えるので、「ダメ」ということをしっかりと教えていく時期でもあります。
手先も器用になり積み木遊びやシール剥がしなどの遊びに夢中になる子もいます。
犬を指差しながら「ワンワン」など対象物を指して言葉を発することができるようになります。
言葉の発達はまだまだ個人差が大きいので、たとえ言葉が出ていなくとも、ママやパパが「これしようね」ということに答える動作をしているようならば理解しているということです。
また、理解していなくともあまり気にせず、たくさん話しかけてコミュニケーションをとりましょう。
言葉が思うように発せないことで意思が伝わらないと、癇癪を起こすようにもなります。
自我や感情がきちんと育っている証拠でもあります。
また、この時期に指しゃぶりが気になる親御さんも多いです。
指しゃぶりは一時的にするだけなら気にすることはないのですが、前歯も生えそろってくると歯並びにも悪影響があります。
2~3歳で自然とやめる子が多いのですが、寝る時にどうしても指しゃぶりが治らない時は、寝るまで手を繋いであげて、昼間に手遊びや外遊びをたくさんさせて安心してすぐに眠れるような環境作りをしてみましょう。
3・1歳半健診
1歳半健診はほとんどの子が歩けるようになっているため、言葉の発達や精神的な成長具合をみる大切な健診です。
基本的な身体測定に加え、意味のある言葉をどれくらい話せるか、指差しをするか、一人で歩けるか、話しかけへの応答、指と手の器用さなどをチェックします。
個人差もありますので、必ずできなければいけないということではありません。
しかしなにかしら気になる所見があれば、医師から専門家に相談することを提案します。
4・離乳食から卒乳、幼児食へ
栄養を食事から完全にとるようになり、卒乳を考える時期です。
卒乳の目安として1日3回の食事をしっかりと食べているか、生活のリズムが整ってきているか、授乳回数が減っているか、お水などマグカップやストローで飲めるか、などです。
これらがだいたい出来てきていれば、十分食事から栄養がとれる体になっているので、卒乳をしてみましょう。
授乳はママと赤ちゃんのスキンシップでもあります。
おっぱいを通して赤ちゃんが安心感を得られているので、卒乳をするときにはあらかじめ「もうバイバイだよ」と言葉かけをしながら、タイミングを上手にとっていくことが大切です。
なかなか卒乳がうまくいかないと悩むママさんも多いですが、おっぱいの代わりになるコミュニケーションを考えたり、パパさんに協力してもらったり、焦らず余裕を持って進めて行きましょう。
幼児食に進むサインとしては、ある程度の硬さのものが食べられる、1日3回の食事と1日2~3回の補食から栄養をしっかりとれていることです。
この時期は家族で食べる楽しさ、食事は楽しいものと教えていくことが大切です。
お子さんの発達やペースに合わせて、自分から積極的に食べていくことを目指しましょう。
また、1歳を過ぎる頃から蜂蜜やなまものなど初めて食べさせる食材も出てきます。
食べてから発疹や唇の腫れ、下痢などの症状がみられた場合にはアレルギーの可能性もあります。早めに病院へ受診しましょう。
身体的特徴や精神的発達、食事に関してなど、この時期は大きな個人差があるということを知っておいてください。
周りの同じ月齢の子の様子と比べて焦る必要は全くありません。
少しでも気になることがあれば、信頼できる小児科医に相談しましょう。
当院では、小児科専門医、アレルギー専門医、呼吸器専門医、総合内科専門医が在籍しています。 そして医師たちは育児中のママさんでもあります。
お気軽にご相談ください。
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