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【内科・呼吸器内科】慢性の咳について

[2018.05.16]

前回咳が長引いている患者さんが多くいらっしゃるというお話を書きました。

 

8週間以上咳が続いた場合に慢性の咳と言いますが、実際には2-3週間を超えると慢性の咳の原因にほぼ移行してくると言われています。

具体的には咳喘息やアトピー性咳嗽、感染後の遷延性咳嗽(ウイルス、百日咳、マイコプラズマなど)、アレルギー性鼻炎やのどのアレルギー、後鼻漏、慢性気管支炎、慢性閉塞性肺疾患、副鼻腔気管支症候群、結核などの感染症、間質性肺炎や肺がん、薬の副作用など・・・沢山の原因が考えられます。

 

4月に開催された日本呼吸器学会総会での講演によると、一般的に外来にいらっしゃる患者さんがお困りの症状の10%は咳で、人口の2%が慢性咳嗽の患者さんと言われています。そしてそのうち44%の方は慢性咳嗽の治療を諦めているというデータがあるそうです。

 

咳の原因は沢山あり、中には治療にすぐに反応してくれない咳もあり、患者さんはお辛い思いをされていることと思います。少しでも咳の治療を諦め、咳を我慢するという患者さんが減りますよう、お力添え出来ましたら幸いです。

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