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【小児科】RSウイルス感染症、流行り始めています

[2018.08.02]

 各地へ大きな被害を与えた台風、東京は通り過ぎ、また暑い日々が戻ってきてしまいましたね。

 基本的には秋から冬にかけてが流行期といわれているRSウイルス感染症ですが、ここ数年、流行時期が前倒しになり、夏場での流行がみられています。2017年は7月から流行が始まり、8月から10月が流行のピークとなりました。

 今年も早くもRSウイルス感染がちらほらみられておりますので、正しい知識を持って、正しい対応をしていきましょう。

RSウイルス感染症とは

 主に乳幼児が感染し、2歳までにはほとんど全ての乳幼児が感染し、いわゆる「風邪」と同じ症状。多くは軽症でおさまるが、特に新生児や6ヶ月未満の乳児は重い呼吸器症状を起こすことがあり、早産児や、心臓や肺に慢性の病気がある乳児は特に注意が必要。

潜伏期間

主に4-6日

感染経路

接触感染、飛沫感染。症状が出てから2週間程度はウイルスを排出する

症状

発熱、鼻汁、咳嗽、喘鳴(ゼイゼイ、ヒューヒューといった呼吸)。年長児や成人は軽い風邪症状ですむ場合が多い。乳児期早期の場合、細気管支や肺炎を引き起こす場合がある。

診断法

1歳未満の乳児は迅速検査が可能(鼻に細い綿棒を入れて検査します)。

※外来では1歳以上は保険適応外の検査です

治療法

特効薬はなく、それぞれの症状に対する「対症療法」がメイン。

予防法

早産児、心臓、肺の慢性の病気がある児はRSウイルスの流行前から月に1回シナジスといった注射を打つことで、発症予防と軽症化が期待できる。

登校(登園)基準

呼吸状態が安定し、全身状態がよければ登校(園)可能

余談ですが・・・

RS感染症が流行すると、迅速検査希望で受診される方が多くいらっしゃいます。

しかしRSの検査は外来診療では1歳未満にしか保険で認められていないのです(入院中などの一部の例外は除く)。RSは新生児や乳児期早期の場合には重症化する事があるので、RS感染を強く疑う場合には検査をしますが、1歳以上のお子様でどうしても検査を希望する場合には、自費での検査となってしまいます。

1歳以上で元気で夜も眠れている、少し鼻や咳があるお子様でRS感染が分かったとしても、残念ながら特効薬はなく、いわゆる「風邪」と治療や対応は一緒で、登校(園)基準も「風邪」と同様に、全身状態がよければOKです。ですので、外来で経過をみられるお子様はRSの検査をしてもしなくても実は対応が変わらないのです。

このようにRS感染→絶対に検査が必要な感染症・・ではありませんが、保護者の方には判断が難しい場合が多々あると思いますので、ぜひ受診時にご相談下さい。

 

今後もRSに限らず、小児科医の観点から情報をお伝えしていきたいと思います。

院長ブログ内の【小児科】マーク、ホームページ内の小児科疾患ページもぜひご覧下さい。

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