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【小児科】日本脳炎・・・ワクチンいつ打つの?定期接種前の接種は必要?北海道出身の方は?海外での流行は?

[2018.09.04]

「日本脳炎」…どんな病気なのか、いつワクチンを接種すれば良いのか?お伝えいたします。

 日本脳炎とは

蚊(日本では主にコガタアカイエカ)によって媒介される感染症で、日本脳炎ウイルスに感染した100〜1000人に一人が発症すると報告されています。

主に日本脳炎に感染したブタやイノシシの血を吸った蚊が、ウイルスを保有する蚊になって、その蚊に刺されることによって、ヒトは日本脳炎ウイルスに感染します(ブタやイノシシ→蚊→ヒト)。

ヒトからヒトへの直接感染はありません。(ヒト→ヒトも、ヒト→蚊→ヒトの感染もありません)

 

日本では、1990年代以降, 日本脳炎患者の報告数は西日本を中心に毎年10例程度と少なく、患者さんの大半は抗体保有率の低い60歳以上の高齢者でした。
しかし2015年には千葉県で0歳11カ月児の患者さんが報告され、2016年には1992年以降最も多い11例が報告されました。

流行地域

日本では九州、沖縄、四国、中国地方での発生が多く、海外では、東アジア、南アジア、東南アジアなどが流行地域とされています。
コダカアカイエカは特に水田や沼地等の大きな水たまりに産卵する性質があり、暑い日中よりも日没以降から活動が盛んになります。

症状

6〜16日間の潜伏期間の後に、急な高熱、頭痛、嘔吐などが現れ、急激に意識が低下して、けいれんや昏睡(こんすい)状態になります。重症例のうち50%が死亡するといわれ、生存者の30~50%に精神障害や運動障害などの後遺症が残るといわれています。

治療

特効薬はなく、対症療法が行われます。

予防

流行地域に行く場合には、蚊に刺されないようにする。

夕方以降の外出の際には長袖長ズボンを履く。

虫除けに関しての記事は、こちらもご参照ください。

ワクチンを接種する。

日本脳炎ワクチンについて

接種回数

計4回接種します。

定期接種では、第1期接種の対象年齢は生後6カ月〜90カ月(7歳6カ月)未満です。
標準的には第1期の初回接種は3歳時に6日以上(標準的には6〜28日)の間隔をおいて2回接種します。
初回接種から6カ月以上間隔を開けて(標準的には約1年後に)1回接種します。
第2期は、9歳以上13歳未満(標準的には9歳)で1回接種します。

 いつから

標準的には3歳からの接種となりますが、日本脳炎流行地域に渡航・滞在する小児、最近日本脳炎が発生した地域・豚の日本脳炎抗体保有率が高い地域に居住する小児に対して、生後6カ月からの定期接種開始が推奨されています

なお、日本脳炎予防接種は2005年〜2009年に積極的勧奨の差し控えにより接種を受ける機会を逸した方(1995年4月2日〜2007年4月1日までに生まれ、4歳以上20歳未満の方)に対しては、特例対象者とされています。

4回の接種が終わっていない方は、予防接種歴の分かる母子手帳を確認の上、各自治体にお問い合わせ下さい。(品川区はこちら

北海道出身の方

北海道では、コダカアカイエカが道内にいないという理由で、2016年3月以前まで定期接種が外されていました
しかし、道外への引越や、滞在で日本脳炎に罹患するリスクは北海道以外に住む方と同様ですので、2016年4月から北海道でも日本脳炎の予防接種が定期接種となりました。
北海道出身の方で、日本脳炎ワクチンを4回接種していない方は接種の必要があります
(保護者の方も接種が必要ですが、20歳以上の方は自費となり、3回接種となります)。

海外(とくに東南アジア諸国)へ長期滞在される予定のある方

日本国内では、完全ではないものの、日本脳炎患者の発生は少なくなりましたが、東南アジアでは現在でもしばしば大流行が見られます。
流行地に出かける場合には、日本脳炎の予防接種を受けておくことが望まれます。
日本脳炎の発生地域については厚生労働省検疫所のホームページをご参照ください。

最後に 

お子様だけでなく、成人の方も予防できる病気は予防するために、正しい知識を身につけられるよう、これからも情報をお伝えしていきたいと考えております。

小児の予防接種もご参照ください。

予防接種に関して、ご不明な点がありましたら、いつでもお問い合わせ下さい。

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