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【呼吸器内科・小児科】肺炎球菌ワクチンについて

[2020.07.15]

品川区内の保育園で園医をさせて頂いているのですが、「感染症予防のためにワクチンは遅らせず接種しましょう!」という張り紙がありました。コロナの影響で受診控えが増えた結果、ワクチン接種率が下がっているのです。これは大人にも言えることですが、ワクチンで予防できる病気(VPD:Vaccine Preventable Diseases)はきちんとワクチンを接種して予防しましょうね。

 

さてさて。今日は肺炎球菌ワクチンのお話です。

 

肺炎球菌ワクチンは小児の定期接種に入っていますが、成人にも適応があります。特にご高齢の方、慢性呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患COPD気管支喘息や気管支拡張症など呼吸器疾患など)、低免疫状態(透析患者さんや脾臓摘出術後など)に当たる方は接種が推奨されています。

 

私も研修医時代の当直明けに高熱を出したことがあり、あまりにも具合が悪かったため喉についていた膿を染色して顕微鏡で覗いたところ、おびただしい数の肺炎球菌とそれを食べて戦う白血球がいました……。数日寝込み改善しましたが、肺炎に至っていたらさすがに当時20代の私もかなり弱っていたことでしょう。

ご案内

当院では呼吸器内科専門医、小児科専門医が在籍しております。

肺炎球菌ワクチンは、小児では定期接種、65歳以上の方には助成があります。

肺炎球菌感染症は劇症化することもありますし、将来の肺炎のリスクを軽減するためにも適応にあたる方は接種を検討してくださいね。

品川区では65歳以上の方に助成がございますので、是非ご活用いただければと思います。

肺炎球菌とは

肺炎球菌は、肺炎・髄膜炎・中耳炎・副鼻腔炎・敗血症などの病気の原因になる細菌です。

まわりを莢膜(きょうまく)という膜に覆われた双球菌です。

小児では?

肺炎球菌は多くの子どもが保菌しています。保菌している状態というだけならば問題ないのですが、小さい子どもは抵抗力がないため体調不良時には中耳炎や肺炎、細菌性髄膜炎などを起こすことがあるのです。

敗血症(通常無菌である血液の中に菌が入る状態)や髄膜炎は重篤な状態です。生後2ヶ月からの定期接種に肺炎球菌が入っていますから、しっかり接種して子どもを守りたいですね。

大人では?

大人では肺炎を起こす頻度が高く、ご高齢の方では重症化する可能性があります。

他に肺炎球菌による感染症にかかりやすい方は

  • 65歳以上の方(徐々に免疫機能が低下し始めます)
  • 慢性疾患を持つ方(喘息・COPD・気管支拡張症など呼吸器疾患、心臓病、糖尿病など)
  • 喫煙者
  • その他免疫抑制状態にある方
  • 脾臓摘出後

などが挙げられます。

治療

治療は肺炎球菌に感受性のある抗菌薬になります。

重篤な場合は入院して点滴で治療します。

肺炎球菌は耐性菌という、一部抗菌薬が効かない菌が増えてきているのが大きな問題です。

予防

肺炎球菌ワクチンを接種します。

 

小児接種スケジュール

小児

通常、生後2か月から接種となります。

 

成人接種スケジュール

成人

成人に推奨される接種スケジュールは以下の通りです。

2剤併用が勧められていますが、公費負担も上手く取り入れる必要がありますので、実際の打ち方に関してはお気軽にお電話にてご相談下さい。

プレベナーの適応拡大

2020年5月29日より、プレベナー®が小児および高齢者に限らず、肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高い方々に接種が可能となりました。

本邦では6~65歳未満に対する接種への適応はこれまでありませんでしたが、選択肢が増えたことは大変喜ばしいことだと思います。

ご高齢の方には日本呼吸器学会からもプレベナー®とニューモバックス®の2剤併用が推奨されています。

この2剤併用によりより高い効果が得られます。

喘息・COPD・気管支拡張症など呼吸器疾患などの患者さんは接種することが望ましいです。

プレベナー®とニューモバックス®のちがい

 

ニューモバックス®

プレベナー®

莢膜抗原の数

23種類

13種類

ブースター効果

低い

あり

再接種

5年毎

なし

保菌防止能

なし

あり

接種可能年齢

成人、高齢者

小児から高齢者まで

公費負担

高齢者、1回のみ

小児のみ

予約方法は?

ご予約はお電話にて承ります。

当院では呼吸器内科専門医、小児科専門医が在籍しております。

実際の打ち方に関してはお電話または受診時にご相談下さい。

ワクチンで予防できる病気(VPD:Vaccine Preventable Diseases)はきちんとワクチンを接種して予防しましょうね。

 

 

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