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【内科】風がふいても痛い ~痛風について~

[2018.09.10]

台風、地震の被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。

 風がふいても痛い ~痛風について~

この夏は暑かったですね。

猛暑で食欲が落ちて痩せてしまった方もいれば、暑かっただけにビールを沢山飲んでお腹が少しポッコリ…という方もいらっしゃるかもしれませんね。

今日はビールと言えば尿酸、尿酸と言えば痛風、ということで、痛風のお話をしようと思います。

痛風とは

痛風は尿酸という物質が体の中にたまり、それが関節の中で結晶になって、激しい痛みを伴う関節炎を起こす病気です。
放置すると激しい痛みを繰り返したり、体のあちこちに結節が出来たり、腎臓が悪くなったりする、意外と侮れない病気です。

原因

尿酸の摂取量が増える、もしくは排泄が減り、体内で過剰になると高尿酸血症という状態になります。
そのうち尿酸が結晶化した後関節内に沈着し、関節炎を起こします。

症状

普段症状はありませんが、関節炎を起こすと激しく痛みます。
これを痛風発作と呼びます。
1週間程度で徐々に治まっていきますが、消炎鎮痛剤を内服した方が早く治まります。

症状が無くなっても体内の尿酸が消えて無くなる訳ではないです。
未治療でいると痛風発作を繰り返します。
関節の痛だけでなく、身体のどこかに結節ができたり(痛風結節)、腎機能が低下したり(痛風腎)、尿路結石が出来たりすることがあります。

診断

血清尿酸値が7.0mg/dlを超えると、高尿酸血症と診断されます。

治療

まずは生活習慣の見直しが重要です。

尿酸のもととなるプリン体を多く含む食品は摂取を控え、水分を十分摂りましょう。
アルコールはビール以外でも痛風の原因となりますので、禁酒日をもうけたり、種類によらず摂取量を減らしましょう。

また有酸素運動なども効果があります。

 

〈食品とプリン体含有量〉

プリン体含有量
(食品100g当たり)
食品名
極めて多い
(>300mg)
鶏レバー、マイワシ干物、イサキ白子、あんこう肝酒蒸し、カツオブシ、ニボシ、干し椎茸
多い
(200-300mg)
豚レバー、牛レバー、カツオ、マイワシ、大正エビ、マアジ干物、サンマ干物
少ない
(50-100mg)
ウナギ、ワカサギ、豚ロース、豚バラ、牛肩ロース、牛肩バラ、牛タン、マトン、ボンレスハム、プレスハム、ベーコン、ツミレ、ほうれんそう、カリフラワー
極めて少ない
(<50mg)
コンビーフ、魚肉ソーセージ、かまぼこ、焼竹輪、さつま揚げ、カズノコ、スジコ、ウインナソーセージ、豆腐、牛乳、チーズ、バター、鶏卵、とうもろこし、 ジャガイモ、さつまいも、米飯、パン、うどん、そば、果物、キャベツ、トマト、にんじん、大根、白菜、ひじき、わかめ、こんぶ 

(高尿酸血症・痛風の治療ガイドラインより抜粋)

 

生活習慣を見直した上でコントロール出来ない場合には内服薬を使います。

 

発作時|

非ステロイド性抗炎症薬、副腎皮質ステロイド、白血球遊走阻害薬(関節炎の炎症を落ち着かせる)

 

非発作時|

尿酸産生阻害薬、尿酸排泄促進薬

 

発作予兆期|

コルヒチン(予兆期以外は無効)

 

痛風は血管障害のリスクも上がりますので、他の生活習慣病と併せてしっかり治療をする必要があります。

健康診断で異常値が出た場合などには、ぜひご相談下さい。 

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