5ヶ月目の赤ちゃん
5ヶ月を迎えるとかなり足腰もしっかりしてきて、寝返りをする赤ちゃんも増えてきます。あやすと喜んだりコミュニュケーションの幅がぐっと広くなって、赤ちゃんと過ごす時間も増えてきます。
いよいよこの時期から離乳食がスタートします。気になることもあると思いますが、赤ちゃんのペースに合わせた食べさせ方で進みましょう。(離乳食のページはこちらもご覧ください)
目次
1・必要なワクチン接種
2・この時期の身体的特徴
3・離乳食の初期
1・必要なワクチン接種
- 四種混合I期 3回目
- BCG
2種類を同時接種します。BCGは5ヶ月目〜7ヶ月目までに接種すると良いでしょう。1歳未満までには接種しましょう。BCGは細い複数の針を皮膚にスタンプのように押し付ける注射です。接種後はプツプツと腫れてきますが触らないようにしましょう。自然に落ち着くことがほとんどです。気になることがあればかかりつけ医に相談しましょう。
2・この時期の身体的特徴
寝返りができるようになってきます。ママやパパ、親しい人の顔を認識し始め、あやされるとにっこり笑ったり、声を発したり反応します。物をしっかりと握り、周りの物に興味を持ち始めます。離乳食が始まってお口に入った食べ物を飲み込むことができるようになります。赤ちゃんが活発にいろいろな物に触れたり、口にしたり、大人と接触する機会が増えてくるので、危ないものは近づけない、お世話をするときには手洗いをしっかりするなどの対策もしていきましょう。
3・離乳食の初期
いよいよ離乳食のスタートです。とはいっても、赤ちゃんには個人差がありますので、特にこの時期に「食べさせないと!」と焦る必要は全くありません。離乳食初期は1日に1回です。午前中の機嫌がいいときに初めてみましょう。
離乳食は母乳やミルクでは補えないカロリーや栄養素を補う意味があります。母乳だけで頑張って育てようとしても、母乳だけではカロリー不足になってしまいます。補完食といって積極的に必要な栄養素を取り入れる考え方もあります。(補完食に関しては詳しくはこちらのページもご覧ください)
しかしこの時期は実際に赤ちゃんが口にできるものが少ないので、食べさせたいものをあれこれ選択することはできません。ここでは栄養をしっかりと摂るということよりも、今後の離乳食に備えて食べることに興味を持たせることが大切です。できればこのスタート時期から補完食について意識をしておくといいと思います。
離乳食をスターとさせる目安として、首が座って椅子に座っていられるか、よだれの量、食への興味などがあげられます。たとえ5ヶ月目を迎えた赤ちゃんでも、これらのことができていない場合はまだ離乳食を始める時期ではないので、もう少し様子をみましょう。逆にこれらすべてがクリアしているのに、なかなか食べてくれないということもあります。赤ちゃん本人が食べようとする気力がないのに無理やり食べさせることはしないでください。例えば、側でママやパパが美味しそうに、笑顔で食事をしてところを見せると、赤ちゃんはそこから食べようとすることもあります。
母乳やミルクだけの日があっても問題ないので、まずは赤ちゃんが「食べる」という行為に対して積極的になれるように取り組んでみましょう。
身体的特徴や離乳食の進み具合、この時期は大きな個人差があるということを知っておいてください。周りの同じ月齢の子の様子と比べて焦る必要は全くありません。少しでも気になることがあれば、信頼できる小児科医に相談しましょう。
当院では、小児科専門医、アレルギー専門医、呼吸器専門医、総合内科専門医が在籍しています。そして医師たちは育児中のママさんでもあります。お気軽にご相談ください。