健康診断で受けられる呼吸機能検査(オプション)のご案内
当院では、健康診断のオプション検査として呼吸機能検査を開始致しました。
呼吸機能検査は、どれくらい息を吸えて、どれくらいしっかり吐き出せるかを調べる検査です。
普段の生活では気づきにくい呼吸機能の低下を確認するきっかけとなり、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎などのスクリーニング検査として役立ちます。
この検査でわかること
呼吸機能検査では、主に以下のような状態を確認する手がかりになります。
- 肺活量が年齢や体格に比べて低下していないか
- 息を吐き出す力が低下していないか
- 気道が狭くなっている可能性がないか
- 喘息、COPD、間質性肺炎などの呼吸器疾患が疑われる所見がないか
ただし、この検査だけで病気を確定診断するものではありません。
異常が疑われる場合は、症状や診察所見、必要に応じた追加検査とあわせて総合的に判断します。
このような方におすすめです
以下に当てはまる方は、呼吸機能検査をご検討ください。
- 長引く咳がある方
- 息切れしやすい方
- 階段や坂道で息が上がりやすい方
- ゼーゼー、ヒューヒューすることがある方
- 喫煙歴がある方、または過去に喫煙していた方
- 喘息やCOPDを指摘されたことがある方
- ご家族に呼吸器疾患がある方
- 仕事で粉じん、煙、化学物質などを吸い込む機会がある方
- 健康診断で胸部レントゲン異常や呼吸器症状を指摘された方
- 今の肺の状態を一度確認しておきたい方
特に喫煙歴のある方は、自覚症状が少ない段階でも呼吸機能が低下している場合があります。健康診断の機会に確認しておくことをおすすめします。
検査を受ける際の注意点
呼吸機能検査は、息を大きく吸ったり、強く吐き出したりする検査です。
そのため、以下に該当する方は検査を実施できない場合があります。
- 気胸の既往がある方、または気胸の治療直後の方
- 最近、胸部・腹部・眼科などの手術を受けた方
- 心筋梗塞、狭心症、脳卒中などの発症から間もない方
- 強い胸痛、息苦しさ、体調不良がある方
- 妊娠中の方
- 検査中の強い呼気が難しい方
安全に検査を行うため、該当する項目がある方は事前にスタッフへお申し出ください。
また、検査結果は体調や検査時の努力の程度によって影響を受けることがあります。
費用
| 呼吸機能検査 | 税込2200円 |
※健康診断と同日に追加できます。
呼吸機能検査で評価する項目と結果の解釈
当院の健診オプションでは、スクリーニング検査として以下の3項目を評価します。
また検査結果は、年齢・性別・身長などから予測される基準値と比較して評価します。
|
VC:肺活量 |
息を最大限吸ってから、吐き出せる空気の総量を調べます。肺の大きさや、肺をふくらませる力の目安になります。 予測値に対して低い(目安:80%以下)場合、肺のふくらみが悪い、十分に息を吸い込めない、または体格に比べて肺活量が低い可能性があります。 |
|
FEV1:1秒量 |
最大限に息を吸い込んだ状態から、できるだけ速く息を吐き出したときに、最初の1秒間で吐き出せる空気の量を調べます。息を吐き出す力や、気道の通りやすさをみる指標です。 予測値に対して低い(目安:80%以下)場合、息を吐き出す力が低下している可能性があります。 |
|
FEV1/FVC:1秒率 |
努力して吐き出した空気のうち、最初の1秒間でどのくらい吐き出せたかを確認する項目です。気道が狭くなっていないか、空気の通り道が狭くなっていないかを評価する際に参考になります。 一般的に、1秒率が低い(目安:70%以下)場合は、喘息やCOPDなどでみられる気道の狭さが疑われます。 |
異常が疑われた場合
検査結果だけで診断が確定するわけではありません。
咳、痰、息切れ、喘鳴などの症状や診察所見とあわせて判断し、必要に応じて呼吸器内科での詳しい診察をご案内します。
健康診断の機会に、肺の状態も確認してみませんか?
肺の機能は、普段の生活では低下に気づきにくいことがあります。
「咳が長引く」「息切れしやすい」「喫煙歴がある」など、少しでも気になる症状がある方は、健康診断のオプションとして呼吸機能検査をご検討ください。
